わたしたちが建設中の学校は、フィリムの他、周辺の9つの県から生徒をあつめる政府認定校です。
12名の先生が指導にあたる予定で、小学校にあたる1から5年生、中学校にあたる6から8年生、高校にあたる9・10年生を対象としています。
敷地は右の模型合成写真のように斜面に位置しており、ひろく丘陵を見わたすことができます。既存の廃墟化した校舎を再生するとともに、敷地の高低差にあわせて、扇型に施設を配置しました。
渓流から採取した石を積んだ壁に、山で切り出した木材で母屋をかけ、スレート(粘板岩)を屋根葺材としてつくります。
これはこの地で一般的な工法ですが、室内の学習環境を考慮して、十分な採光を確保するための高窓を設置する工夫を行っています。また、人々の精神的な拠り所となるような象徴的な建築空間を目指しました。
概要
建築主 | Sirdibas VDC HADC(ヒマラヤ地域開発委員会) |
建築地 | Philim, Sirdibas VDC-8, Gorkha, Nepal |
設計 | AAF (Asian Architecture Friendship) |
監理 | AAF (Asian Architecture Friendship) |
施工管理 | AAF (Asian Architecture Friendship) 学校建設委員会 |
1期工事
建物用途 | 学校(校舎、便所) |
構造規模 | 組積造 屋根/木造 地上1階 |
敷地面積 | 3,857㎡ (1,167T) |
建築面積 | 689.75㎡ (208.65T) |
延床面積 | 689.75㎡ (208.65T) |
工 期 | 2001年10月~2003年4月 |
2期工事
建物用途 | 寄宿舎(生徒宿舎、食堂、便所) |
構造規模 | 組積造 屋根/木造 地上2階 |
敷地面積 | 2,153㎡ (651T) |
建築面積 | 418.65㎡ (126.64T) |
延床面積 | 425.54㎡ (128.73T) |
工 期 | 2007年10月~2009年5月 |
3期工事
厨房 棟 | 2012年9月~2013年2月 |
教師宿舎 | 2013年12月~ 工事中 |
生徒宿舎 | 2016年 着工予定(1棟増築) |
科学実験室 | 2017年 着工予定 |
その他 | 2012年 地元施工により便所増築 |